加点評価とチームによる店舗現場スタッフやる気向上の良事例!

居酒屋のスタッフ人材育成

醒めていると言われる今どきの若者のやる気をどう引き出すか。アルバイトなどスタッフの定着率が低い居酒屋にとっては特に切実な問題だ。そんななか、スタッフにスポットライトを当てる舞台を用意し、コンテスト方式で上位店を表彰している新興の居酒屋店がある。減点なしのチーム戦という「緩やかな競争」が、やる気と結束力をかき立てる。引用元:2013年2月22日 日経流通新聞

「達成感で酔わせ若者にやる気」と題し、キープ・ウィルダイニングさんの店員定着などへの成果が記事として紹介されていました。居酒屋ならではの“酔わせる”という表現はともかく、若者をその気にさせる、という意味で良い事例ですのでピックアップしました。

ゲーム要素を良いかたちでうまく取り入れていらっしゃいます。

表彰されるのは4パターン。

  1. 店舗サービスを競うもの
  2. 清潔さを競うもの
  3. 覆面調査のポイントを競うもの
  4. 個人サービスを競う“一番輝いていたスタッフ”

「みんなで楽しめる緩やかな競争なら、がぜん燃えるのが最近の若い世代」と保志社長が述べられています。これらは全て、1人だけでは上位優秀店には入ることができません。重要なのは「みんなで」「緩やかな競争」というところ。

ある店長さんのコメントでも、「バイトの人たちと一致団結して清掃に取り組んできた成果が表れた」と、社員だけではなくアルバイトの人たちも巻き込んでチーム戦を行っていることがよく分かります。

なぜここまでされているのかという理由は、「リピーターを増やす」ということ。
同社の店舗立地は交通の便が悪いところばかりらしく、リピーターを増やさない限り将来が見えない。そのため、アルバイトのモチベーションを高め、能力を正社員と変わらない水準に引き上げることに腐心されてきたそう。マーケティング課題からの人材育成なのです。

実際に成果として、アルバイトの定着率向上(1年以内2割程度)、外食不況にも関わらず、前年同時期比較で10~20%の伸びを記録し続けているとか。素晴らしい成果ですよね。

他にも類似した表彰制度を用いて成果を上げている企業はあるそう。
その中で一家ダイニングプロジェクトの武長社長が分かりやすい表現でまとめていますが、「下位だからといって減給にしたら今の若い世代は動かない。仲間と冒険する漫画のワンピースのように、みんな一緒だと互いの欠点を補って力を発揮する。」と。

ポイントまとめ

  • 減点なしの加点方式。下位の店舗の発奮を促すよりも、優秀店だけをたたえる
  • みんなと一緒のチーム戦により互いに補い合う

いまどきの若いスタッフ活用術として紹介されていましたが、加点評価であることによるモチベーション向上と、メンバーシップにより現場のチーム力を高めるという話は、世代や業界に関わらず、とても重要な要素ではないでしょうか。うまく内発的動機付けを刺激していると思います。

ゲーミフィケーション的に、ゲーム要素をうまく取り入れて組織活性化とマーケティング、人材育成につなげている良い事例です。

ブラ・トヨ

ブラ・トヨ について

真面目にゲームやアソビの利活用を研究中。 行列と渋滞が苦手。締めのラーメンは食べません。野球は観るのもするのも好きな元テニス部員。妄想と空想と現実の狭間で過ごす。時々ダークサイドが露出しますが許してください。