ゲーミフィケーションとはいったい何のことなのか考察と引用。

Gamification

時々、「ゲーミフィケーションってなんですか?」と聞かれることがあります。一言で言えば、ゲームじゃない分野で、ゲーム的な要素を用いる、ということなんですが、それだけでは「で、具体的にはなんなの?」ということになってしまうんですよね。だって、いわゆる“ゲーム”を知らない人だって多い。世代によって。

でも、別にテレビゲームに限定しているものでもない。昔っからある遊びの要素だと思うんですよ。夢中になる瞬間の。

鬼ごっこや、缶けりとか、かるたとか、すごろくとか、ベーゴマとか、めんことか、何かのごっこ遊びとかも含めて全部、それは本気になれば子どもに限らず大人だって夢中になる遊びです。ゲームです。みんなでやるから楽しかったり、相手に勝ちたいという競争心が出てきたりして、知らぬうちに夢中になっているんですよね。

そういった夢中になる要素を、他のビジネスや勉強・学習の分野とか社会問題に適用して成果につなげようという試みが「ゲーミフィケーション」だと思うんです。

だからちゃんと私的にまとめれば、「なんらかの課題を解決するための手段の一つとして、夢中で楽しめる仕組みを取り入れること」だと定義してみます。

確か私が初めて読んで衝撃を受けた、ジェイン・マクゴニガル氏も、その著書「Reality is broken」の中で社会課題を解決するためにゲームを用いる試みをしていました。それは環境問題だったり、学校全体の成績向上だったり、ビジネス上の課題だったり。

日本国内のゲーミフィケーション分野の第一人者の深田浩嗣さんは、

「ゲームの要素をゲーム以外の領域に応用する」というゲーミフィケーションの発想は、よくよく考えていくと、利用者の気持ちを真に理解し、利用者が本当に喜んでくれるように仕組みをつくり上げること、そしてそれを日々チューニングし続けることを意味しています。―ゲームにすればうまくいく より

また、同様にゲーミフィケーションに関する著作でも有名な井上明人さんは、

ゲーミフィケーションのかんたんな定義は「ゲームの要素をゲーム以外のものに使う」ということだったが、その言葉が含む範囲は曖昧模糊としたところがある。それだけゲーミフィケーションという概念の範囲が広いということだろう。―ゲーミフィケーション<ゲーム>がビジネスを変えるより

という。それは、なんだか納得で、そもそもゲーミフィケーションっていう言葉自体が新しいものだし、なんとなく各種業界の中で定義も一人歩きしている気もするし、そもそも一部の人たちだけが知る流行語のような気もするし、そんなものなのかもしれない。

改めて、私の考え方としては、なんらかの課題を解決するための手段の一つとして、夢中で楽しめる仕組みを取り入れること。それこそまるでゲームをやっているような感覚で、結果として成果につながるもの。そう思っています。

あなたが過去に夢中になったゲームは何でしょうか。その全てにきっとその要素はあって、それを抜き出して、ビジネスや社会課題の解決のためにどうすればいいか、人を巻き込むためにはどうすればいいかを考えれば良いのかもしれません。

▼個人的に分かりやすかった書籍たち

ブラ・トヨ

ブラ・トヨ について

真面目にゲームやアソビの利活用を研究中。 行列と渋滞が苦手。締めのラーメンは食べません。野球は観るのもするのも好きな元テニス部員。妄想と空想と現実の狭間で過ごす。時々ダークサイドが露出しますが許してください。