成果の出るクロスファンクショナルチームの構築と運用について。

マーケティングとクロスファンクショナルチームについて

マーケティングと、組織づくり、人材育成ってほんとにつながっているなと思う今日この頃。

マーケティングツールの4Pといえば、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、プロモーション(Promotion)です。これらをうまく組み合わせてマーケティング戦略を検討し、販売強化をしていくという“マーケティング・ミックス”は言わずもがな、重要な施策です。今回、その中でProductの部分について、成果に結びつけるにはどうすればよいか想いを巡らせてみます。

製品開発にはクロスファンクショナルなプロジェクトチームをつくると良い?

顧客に提供する価値、具体的には製品・商品・サービスを企画開発することですが、企画開発部門だけでプロダクトやサービスをつくるわけではないですよね。時には直接ユーザに調査することもありますが、営業販売部門との意見交換や連携は必須だと思います。ただ往々にして営業系と開発系は仲が悪いことが多かったりします。互いの目先の目標が違うから、思う通りにならないことにいら立つのかもしれません。

ここ最近の動きとして、成功している事例って、スモールスタートで実験的にプロジェクトを開始していること、多くないですか?軌道に乗り始めたら、人員を強化するなり、組織に必要な機能を追加するとして、最初はプロジェクトチームとして部門横串で選抜する。企画系、開発系、営業系、販売系、広報系etc…。

大切なのは、横串でチームを組むだけではなくて、そのチームの目標を明確にすることだと思います。そしてその目標を、チームで共有する。ただ共有するだけではなくて、評価はチームとして行うこと。あと、実験的なスモールスタートのプロジェクトであれば、例えば売上数字だけを評価するのではなく、別のプロセス指標をつくっておく必要はあるかも。(ほんとのスタートアップベンチャーは評価はユーザからの反響だったり売上そのものだから、そんなこと言っていられないですが!)

なぜこのようなことを思ったかというと、だいぶ前に、こんな話を聞いたから。

某大手メーカーでの事例。巨大なiPad的なプロダクトをつくるというもの。その活用法や普及について議論していく中で、そのメーカーでは海外市場にて若干の成功例があるという事実が明らかになったのだが、「事業部が違う」という理由で互いに協力はし合わないのだとか。いわゆるプロダクト・マネージャー制とか事業部採算制をとった時に、うまく運用できなかった時の事例なのかも。

私はこの話を聞いた時、思わず「なんでやねん!」と突っ込みを入れたくなりました。なんというリソースの無駄遣い。なぜ同じ会社に属しているのか、という意味を問いたくなります。会社という組織がチームになっていない証拠ですよね。業績も悪化するわけです。

事業部や部署、専門性を超えたクロスファンクショナルチームをどうつくるか、なのでしょうか。人事制度とか、考え出したらきりがありませんし、一筋縄ではいかないのかもしれませんけれど、シンプルに解決できる糸口がありそうな気もしています。

そのあたりをクリアしないと、いわゆる大なり小なりイノベーションってやつもなかなか起きないのではないか、思います。

そもそもこのクロスファンクショナルチームは日本の考え方だった?

もともと日本は「チーム力」があったと言われています。それが企業の強さにつながっていたって。ちょうどそういったクロスファンクショナルチームについての解説があります。

CFTは、1980年代に国際社会において高い競争力を誇っていた日本企業の強さの源泉であるとして、米国を中心に理論化された考え方です。
元来、日本企業では非公式な対話やコミュニケーションを頻繁に行うことにより、自然発生的に部門間の情報共有や協働を実現していました。欧米の研究者は、このような部門間協働が、日本の有力な製造業において高い生産性および品質を実現している要因であると考え、競争優位確立のための組織的な活動として体系化を図りました。
近年、日本でも、個人の尊重や、効率性の追求から、非公式なコミュニケーションの場が失われ、これを補うために、CFTを逆輸入しているケースが多く見受けられます。引用元: 経営用語の基礎知識.(野村総研)

失敗例などから、必要なノウハウとして

  • トップの過介入を阻止
  • トップのコミットメント不足を回避
  • トップの意図の明確化
  • 各チームの責任権限の明確化と規定
  • チーム同士の情報共有
  • チーム内の議論を推進するスキル(ファシリテーション)

が必要と言われています。実際に、私がいくつか見てきた事例でも、この項目についてはかなり納得がいくところです。

そして今では、ICTによって時間、距離などを超越してチームを組むことができる時代になってきているわけですから、事業部間がどうとか、他拠点だからとか、そういったことは関係なくチームを組める時代だと思います。

ドラッカーさんにならっていえば、二十一世紀は巨大な組織に代わってチームが主役になる時代だ。世界中のアントレプレナーが率いるチームからイノベーションが生まれ、技術の進歩が加速している。チームは、国境を越えてネットワークで結ばれ、イノベーションの質と量が飛躍的に向上している。チームこそイノベーションの母体となるものだ。チームの有無が国や企業の優劣を決める。引用元:ザ・チーム (日本の一番大きな問題を解く)

つまり、自分が思うのはチームがチームとして機能すれば、成果も出るし、みんなイキイキするのではないかと思います。しかも1人だけでプレッシャーを抱え込むものでもないから、メンタル的な課題も一部は解決するのではないでしょうか。そんな簡単な話ではないですが。

私の会社でつくっているチームがチームとして機能するための仕組み、さらにバージョンアップさせていきたいです。ICTでこれを実現できる。いろいろなことを解決するような気がしています。スピードの面でも、効率化の面でももちろんですが、離れ離れでも一体感を持ちながらチームで戦うためには、IT活用は当然ですが積極的に取り入れたいところです。

ただ、私はこれらはこれまでのグループウェアその他タスク管理系のWebサービスや、社内SNSなどのコミュニケーション系のWebサービスでは難しいと考えています。

互いに情報やタスクを「管理」することで、チームになるのか。
コミュニケーションのプラットフォームさえあればチームになるのか。

といえば、それだけでは無理。かといって、ゆっくりとFace2Faceでやり取りする間もないくらいに、どんな職場も忙しくなっていたり、マネージャーもプレイングマネージャーになっていたりする現状。

考えれば考えるほどに、うちのサービスなら解決できるのに、と思う。改めて自社で提供しているサービスの優秀さに気付かされます。自画自賛。このブログエントリーをだーっと書いているうちに、さらに、ちょちょいっと、検討したいブラッシュアップ要件も頭に浮かびました。

ブラ・トヨ

ブラ・トヨ について

真面目にゲームやアソビの利活用を研究中。 行列と渋滞が苦手。締めのラーメンは食べません。野球は観るのもするのも好きな元テニス部員。妄想と空想と現実の狭間で過ごす。時々ダークサイドが露出しますが許してください。