自己効力感と異文化とチームワークとチャレンジ精神と。

Difficult meeting

久しぶりにAPO研(人と組織の活性化研究会)でした。

今年は様々な企業や組織の中での、人や組織がイキイキした実事例を、ゲストスピーカーをお招きして、お話いただき、それをベースにわいわいディスカッションする形式で進む感じ。

具体的で今日のお話、面白かった。備忘録としてメモと感想。オフレコの話も多いので、あまり具体的には書けませんが、頭の整理も兼ねて。

普段何もしない人もいることに価値があるという役割の人が存在していて、その人たちは有事の際に、とってもイキイキする。それは、有事の火消しをする役割の人たちだから。その実例はともかく、例えば「あのひと何やってんだ?」というような業務をしていない人にも、役割というものがあって、その人が築いてきた人脈と知恵とか経験が必要だから組織にいる。そして自分の活躍できるタイミングがやってきたら、とってもイキイキする。

→自分の役割を理解し、任務遂行している瞬間は人はイキイキする。

例えば出向してきて、元いた場所ではすごい偉い部長さんで、ふんぞり返っていて、当時は女子社員はお茶を出すものだとか、名前も覚えないとか、そんな態度をしていたが、出向先の全く異なる組織風土に触れていくことで、だんだんそれが楽しくなってくる。(若い女子社員に役職名じゃなくて、名前で●●さんと呼ばれたり...)イキイキとしはじめるらしい。

→異文化、異風土に触れることで、若返っていくことが明確だった。

発注元側(自社)の若手社員を、発注先に1〜2年ほど出向させる取組みをした。なぜなら若いうちから、自分より業界や実際の現場を理解しているベテランの発注先社員に指示をしないといけない立場だから。気持ちよく仕事を発注先にしてもらうためにも、その現場理解をさせることが目的。最初は嫌がったり反発もあったが、出向先の現場の人にいろいろと教えてもらって、イキイキして戻ってきた。発注元にずっといたら絶対分からないようなことを実際に体験したり、直接指導してもらいながら実践することが、大きな学びになり、楽しかったようだ。
(ちなみに人件費は負担し、労災負担だけ発注先にしてもらったとか)

→双方にとって結果的にWin-Winになる仕組みだった。その後、現在でも制度化されているよう。

失敗例として、営業職で入社した人を、事務職の立場を理解させるために、部署移動して1年間経験させたら、萎縮してしまって、戻ってきたら全く勢いがなくなってしまったというものもあるとか。

失敗談もリアルで面白いですね!

障害者雇用により、周囲のメンバーの成長につながった。例えば聴覚障害を持つ方は、ある業務をやってもらうと、ものすごい集中力で、ペースを乱さずに、他のメンバーが普段できない量の業務を実行する。みんなが気付く。全然、私たちのほうが仕事できんやん!と。障害というのは個性だ、多様性の一種だということを身をもって理解するきっかけになった。そして、チームでみんなが仕事をしやすいように工夫をしたりも始めた。そして配属部署がイキイキした。

→仲間の個性や、強み、弱みを理解することでチームワークにつながった。

などなど。面白い話でした。

その後のディスカッションで、「定年は玉手箱」という言葉が面白かった。結局、定年したらのんびりできる老後が楽しみだと思っていても、ふたを開けてみたら、ゴルフや釣りに興じてみても、1年とか2年とかしたら飽きてしまう。

なぜか。

自分が誰かのために役立っているとか、社会の何かに貢献しているという感覚がなくなってしまう。

実際、リタイヤせずに、頑張っている人は、お金とかじゃなくて、イキイキするために働いている。年齢なんかじゃなく、その人の価値観の問題。私にはもう無理だと思うか、頑張ろうとするか。(若々しさ、その逆に老け方にもすっごい影響しているとか。)

やはり社会との関わり、つながりが、本当に楽しく高年期、老年期もアクティブに過ごすためには必要だということ。

採用の話も出ていました。均質化した、モノカルチャー的な採用(特に新卒採用)は組織内の多様性の欠如を生み出し、企業の勢いがなくなってしまっていたことにも通じるのではないかと。宝塚歌劇音楽学校の合格基準の見直しの話も面白く、共通した話でした。歌も踊りも演技も優等生だけを採用していたら、スターが生まれにくくなったという事例。光るもの、オーラとか、持っている何かを見いだす採用がとられはじめているとか。

個人的なまとめ

居場所というわけではないけれど、自分の役割があって、誰かの役に立っているという「自己効力感/良い意味でのプライド」を持てることが、楽しくイキイキするためのベースになるのではないか。

また、変化に順応し、前向きに新しい環境や役割も受け入れることができれば、楽しくなってくるものだし、年齢に関係なく成長もできるもの。

年齢に関係ないというのは、すごく自分で納得していて、なぜかというと、40代以降〜定年後だけの話ではなくて、年齢に関係なく向上心や新しいものへの好奇心、チャレンジ精神をなくている人は自分たちの年代(20代〜30代)にも多く見かけるから。

FacebookやTwitterとかいろいろなWebメディアなどを見ていると、すっごいアクティブで攻めてる若い人が増えているなーっと思う反面、冷静に振り返ると、それはごく一部のこと。

環境要因はいろいろあれど、政治とか経済とか置かれた環境のせいにして、何事も諦めてしまうのではなく、みーんなが、できることからチャレンジして、行動に移して、向上心を持ってやらないと、せっかく上向いて来ている景気のこの感じも、中身が伴わないまま終わってしまわないかと。

なんてついつい、真面目に考えてしまった。

今日、別の場所でシンガポールの現地の生々しい話を聞いて、余計にそう思ったよ。がんばろっと!

とうわけで...

自分の目的、役割、任務、どういったことに役立っているのか、誰に貢献しているのかということを理解すると、誇りにつながる。だから人はいきいきする。新しい環境や場所を自分なりに受け入れて、順応することも刺激になる。チーム、仲間と成果を目指すことや互いにケアしたり認めたりすることは、いきいきする。あと、年齢は関係ないし、いつまでもチャレンジしつづけたいと思った。

photo by: Simon Blackley
ブラ・トヨ

ブラ・トヨ について

真面目にゲームやアソビの利活用を研究中。 行列と渋滞が苦手。締めのラーメンは食べません。野球は観るのもするのも好きな元テニス部員。妄想と空想と現実の狭間で過ごす。時々ダークサイドが露出しますが許してください。