社員ひとりひとりが主体的に考えて動く組織づくりについて@APO研

いきいきとした社員とチームづくり

APO研(人と組織の活性化研究会)の定例会@甲南大学でした。

長野県から天竜精機の芦部社長がお越し下さり、社員がイキイキする風土づくりや、仕組みづくりに関するお話をうかがいました。

芦部さんは、今から約8年前くらいにお父様がお亡くなりになり、急きょ会社を継承することになったのですが、そこから自分自身がイキイキと楽しく仕事をするためにも、社員がイキイキとすることが大切だということで、いろんな取り組みに挑戦されているお話が、とても面白かったです。

特に会社の事業として、精密な機械をつくるために各工程(設計、組み立てなど)に1名~2名ずつが役割を持って行うため、個々の社員のモチベーションそのものが事業の要になってくるという。まさに“自分で考えて行動する”ことが求められる現場。個も強くならないといけないし、組織としての強さも必要。だから少数精鋭で戦っていけるのかな。

もともと社員同士、部署間にも壁があったし、コミュニケーションをとったとしてもまるで“ご近所づきあい”のようだった。技術職の方が多く、マネジメントよりも自分ですべてやってしまうタイプの人も多い状況にあったのだとか。「できれば早く仕事を切り上げて帰りたい!」という社員が多かったが、今では自発的に自分たちでもっと性能の良い機会をつくるにはどうしたらいいかとか、大きく組織風土も変化してきているそう。

社員に会社を語る場をつくる

最初は若手社員を新卒採用活動に動員して、会社のことを話さなければいけない場をつくった。会社のことに興味が薄かった社員が、自然とこれではまずい!となり、会社のことを語れるようになる。そうすると、各自が自信と誇りを持つようになり、イキイキと仕事をするようになった。

そこから、若手だけではなく、社員全体でも“会社のことを語る”場をつくった。具体的には、様々なお客さん(銀行の人、取引先、友人知人、小学生まで)に職場見学に来てもらい、各部署の社員が毎回代表で紹介をするようにした。そうするとやはり自分たちの仕事をより知る事になり、誇らしくなってくるもの。

もっと突っ込んで、社史をつくるプロジェクトも、定年退職した先輩も含め、インタビューをして、まさしく自分たちでつくる社史。分厚い装丁のきっちりしたよくあるものではなく、てづくりで社員たちが自分たちでつくるもの。(拝見したが、なんか人の温かさを感じる内容だった。)

社内新聞の取り組み

毎日発行している社内新聞があるそう。このネタ収集は、支援職と呼ばれる一般企業でいうところの管理職。彼らが頑張って現場に赴き、いろんな情報を集めてくる。しかも、そのネタを集約して新聞にする担当は“美しい女性”に担当してもらっているから、おじさんたちみんな断れない。

で、実はどんな効果があるかというと、ただ社内の風通しを良くするとか情報共有が進むという話だけではなくて、管理職が現場に行って状況を把握したり、部下たちとのコミュニケーションを図らざるをえなかったりするから、自然と人間関係が出来たり、現場の状況がよくわかって改善点が把握できたり、いいことばかり。

これを押し付けではなく、やりたくなる、もしくは断れなくなるという仕掛けづくりとか、めっちゃ面白い。

ポイントはオープン化ではないかと勝手にまとめてみる

いかに“内発的動機”を生み出すか。自分でやりたい気持ちにさせるか。
自然と会社のことも好きになってくるというサイクルができていました。

  • 採用活動や来客や社史など社員が会社を語る場をつくる
  • 管理職の呼び名を「支援職」としている
  • 各自が自身の仕事について発表する研修会
  • 毎日発行する社内新聞
  • 現場の進捗を見えるようにする仕組み
  • 決めた事をやる!やったら勝ち!それが小さな達成感になるという考え。

ここに書ききれないくらいの面白い話が、プレゼン、フリートーク、ディスカッションを通じてありましたが、私が個人的に感じた事はこれ。

肝心要なのは「オープン化」じゃないかと。(あくまで個人的に)

発表会があったり、進捗が見える化されてたり、やると決めたことをやったかどうかを徹底して確認したり、毎日社内の出来事やトピックが共有される新聞があったり、そういった“オープン化”のための“場づくり”ができていると思いました。これはすごい重要だと。

オープンになる→各社員が会社のことを語れるようになる→誇りになる
オープンになる→やると決めたことを達成して宣言→自己効力感
オープンになる→他人に興味を持つきっかけとなる→チームになれる

さらにネタが増えて、発表会や社内新聞ネタになり、また社員が語れる内容も増える。
社員同士のコミュニケーションもよくなる。いろんな良いサイクルがまわる。
(これが組織をイキイキとして生産性を上げるためのエンジン?)

支援職(管理職)の人たちは、この流れを支援する役割なのかも。

安心して互いに話せる土台づくりとなり、信頼につながっていると思う。
(逆にその環境に合わない人はいなくていい、自分が変わるか会社を転職するかというバッサリ感も大事だと思う)

CSとかESというのも大事だが、何より社長が一番イキイキしてないといけないし、楽しみたい。そのための仕掛けを、まさしく楽しんでいるという。そのためのCSとかESだと。なんかそこっていろんな本質をついている気がして。

結果として、20億企業が30億企業への成長しているわけです。すごい!

完全アウェイの状況で、社長となり、いろいろな反対もある中で、辛抱強く待ったり、逆にやるといったことをやったかという確認を徹底したり、ご本人は運が良かったとおっしゃっていましたが、全部つながっていると思いました。

めっちゃ面白かった。これが机上の空論ではなくて、実際に起こっていることだから、すごい説得力ですよね。

芦部社長のブログはこちら>神戸でイキイキ組織について話し合います | sennjyou3033の2013年06月20日の1番目の記事 – 楽天ブログ(Blog).

ブラ・トヨ

ブラ・トヨ について

真面目にゲームやアソビの利活用を研究中。 行列と渋滞が苦手。締めのラーメンは食べません。野球は観るのもするのも好きな元テニス部員。妄想と空想と現実の狭間で過ごす。時々ダークサイドが露出しますが許してください。