イノベーションの民主化。

Lego © by Slack pics

月初めに、神戸大学の経営大学院が開催している経営グッドプラクティスセミナーに行ってきました。
2回目です。今回は、「イノベーションの民主化」というテーマでした。小川進先生でした。

タイトルからはなんやそれ?どんなものや?って思っていましたけど、つまりは「ユーザーイノベーション」のことで、消費者が独自に“発明”みたいなことをいろいろな分野でしているという話でした。

使い手が発信者になる時代

作り手=発信者
使い手=受信者

使い手が受信者であり発信者である時代。

というように変化したということ。

インターネットでブログやSNS、今ではtwitterもそうだけど、ソーシャルメディアって存在がほんとに大きいんやろなーと思う。

作り手側の話だけど「イノベーションのジレンマ」っていう話も、面白かった。

ユーザの意見を聞くと進化しない?

“花王のヘルシア”の事例。

キリンビバレッジや、伊藤園の商品開発の人にいわせると、自社では絶対につくれなかったという。それはつまり「こんなマズいお茶、市場に出せません!」と。

でも、まずくて高価格なのに、結構売れている。

お客さんが望むものを作り続けると、裏切れなくなる。

つまりユーザーの意見ばかり聞いていると、イノベーションできない?

 

ユーザあってこそのイノベーション?

“LEGO”の事例も面白かった。

ユーザーが勝手につくったもの(ブロックで組み立てたもの)、アイデアを使い新たな商品ラインナップに加えるらしい。

公式ホームページには、「Unofficial market」というコーナーがあって、そこではユーザーたちが自分でつくったLEGOを販売できるらしい。そこで人気があったものをLEGOが正式に商品化して販売する。→ああ!これでお城やら乗り物やら様々なラインナップが加わってるのかも?!

ちなみに商品化されたら、おそらく多少の報酬はあるのだろうけど、商品化そのものがファンにとっては名誉なので、それで満足らしい。(ある意味、なんて効率的且つ効果的な商品開発?!)

この話の裏には、“イノベーションを起こす人”の多くは一発屋が多くて、その人を探して採用するのはとっても難儀な話なので、“いつかイノベーションを起こすであろう人たちをコミュニティという単位で管理”しているということだ。インターネットでそれがさらに容易になっているからスピードもアップ!

(いい歳した外国人のおじさんたちが広い絨毯の上で、レゴブロックで夢中になって組み立てている写真がスライドに写っていましたw)

でも、こうやっていい意味で「手なずける」ことを多くの企業、経営者が方法が分からない。しかもそういったユーザーがつくるものは、その道のプロから見ると「ちゃちい」から、おもちゃにしか見えず相手にしない。そんなこんなで、ほとんどの経営者やプロは興味を持たない。

IBMやNECが、リナックスとかのオープンソース系の開発をしている人たちを手なずけることができないのに少し近い。でもアップルとかグーグルの開発者は近いものがあるのかなぁ。→だいたいはお金じゃなくて、面白いからとか、クリエイティブだと自分自身が感じるからとか。

ちょっと違うけど、無印良品では、ある一定数の作ってほしい要望が集まれば製品化する。実際に、同じ担当者、同じ期間で実験した結果、断然ユーザーの声を取り入れた商品のほうが売上げが高かったらしい。

シンプルな話、使い手じゃないと湧かない発想とかがある!ということ。もしかしたらその発想はとてもニッチなものなのかもしれないけど、それは意外に侮れない“種”なのかもしれないなー。

あと、リード・ユーザ理論とか。

  • 平均的ユーザーではなく先端的ユーザー
  • ユーザーが既に問題解決を行っているのが前提
  • 先行的問題や極限的問題を持つユーザーを特定
  • 芋づる式アプローチ

例えば「洗わないでも良い衣服」の開発。

誰に聞くのかといえば...?

それは宇宙飛行士。

宇宙空間では洗えない。水も使えない。

これは実際に東大阪の繊維だったかアパレルだったかの会社さんが調査した実話らしい。

他にもいろいろな事例とかあったけど、書ききれないのでこれくらいで!

▼この本が参考図書!

民主化するイノベーションの時代 Book 民主化するイノベーションの時代著者:エリック・フォン・ヒッペル
販売元:ファーストプレス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

なんと英文版は無料ダウンロードできるよう。ヒッペルさんのホームページから。

この本の話を、噛み砕いて教えてくださったという印象です。

これは売れるはずだ!とか、これはユーザーにとって有益なはずだ!と思っている物が、結構ずれてたりするのかもしれない。

そんなの、必要ないとか一蹴していたものが、実はめちゃくちゃ重要なヒントだったりするんやろなー。もやもや考えてみる。

で、いろいろ検索していたら、徳力さんが本のレビューも分かりやすくまとめてくださっていた→tokuriki.com

ブラ・トヨ

ブラ・トヨ について

真面目にゲームやアソビの利活用を研究中。 行列と渋滞が苦手。締めのラーメンは食べません。野球は観るのもするのも好きな元テニス部員。妄想と空想と現実の狭間で過ごす。時々ダークサイドが露出しますが許してください。